ビジネスシューズの擦り減りを防ぐには?GUIDE

ビジネスシューズの靴底は、当然ですが歩けば歩くほど擦り減っていきます。擦り減らない方法というのはありませんが、できるだけ防ぐ方法はあります。靴底の素材だけではなく、歩き方や保管方法などによっても影響を受けますので、靴が傷んだ機会に現状を理解しておきましょう。

まず、日中歩いていて膝や腰が痛いという方は、重心が足の外側か内側に偏ってかかっていることが考えられます。靴底の擦り減っている部分を確認してみてください。外側か内側のどちらかに偏っていないでしょうか? 体の歪みは靴底に現れるのですが、外側が擦り減る方と内側が擦り減る方では対策の仕方が変わってきます。

《靴の内側が擦り減っているケース》

靴の内側が擦り減っている方の特徴は、内股、X脚、猫背と言われています。歩く時の姿勢により靴の内側に負荷がかかるためですが、つま先を内側に向けて歩く習慣がある方に多いです。しかし、骨盤の歪みからくるものとも言われ、改善するには整骨院などで骨盤矯正を試される方もいらっしゃいます。また、外反母趾の兆候がある、またはすでに外反母趾という方は、靴のつま先部分の減りが早くなります。やや前のめりで歩く方に多く見られます。

《靴の外側が擦り減っているケース》

内側が擦り減りやすい方とは逆に、外側が減りやすい方もいらっしゃいます。外側が減りやすいのはO脚やがに股の方に多く、足の外側に重心がかかっている方に見られる特徴です。体の重心が外側に傾いてしまうのは、内側の筋肉が緩んでいることも原因と考えられ、筋肉が衰える中年世代以降に多く見られる傾向があります。

《かかとだけが擦り減るケース》

また、内側や外側に関係なくかかとが擦り減りやすいケースの1つとして、よく車の運転をされる方が挙げられます。運転をする際にはアクセルとブレーキを何度も踏むことになりますが、足全体を移動させることは少なく、かかとを起点としてつま先だけで踏み変える動きが多いのです。かかとは常に地面と接しているので、この場合かかとだけが早く擦り減っていくことになります。どのような場合でも修理をすることで靴底は甦りますので、まずはご相談ください。

以上のように、重心がどちらかに偏っていることで、靴底の減り方にも偏りが出るため、交換時期が早まることになってしまいます。靴底の修理も大切ですが、そもそも靴底を擦り減らさない歩き方を意識してみましょう。歩き方を修正するだけで腰や膝への負担も減りますし、ビジネスシューズの寿命を延ばすことにも繋がります。