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昨年の秋冬モノを新品並みに復活させるとっておきの裏ワザ!

ようやく長く暑い夏も終わり、あの暑さを忘れたかのように上着を羽織りたくなる肌寒い季節がやってこようとしています。しかし、平年以上の暑さの続いた今夏は、早めのクールビズ実施など暑さ対策に追われ、その間ブーツや洋服などの秋冬モノはクローゼットの奥深くにしまい込んでしまっている人も多いかと思います。

今回は夏の間しまいっぱなしになっていたブーツやバッグ、1年間眠ったままになっている去年の秋冬モノの洋服を新品並みに復活させる裏ワザをご紹介します。

最近では、毎年季節ごとにトレンドに合わせてバッグや洋服を新しく買い直すというライフスタイルから、世代や性別を問わず1つのモノを大切に長く使う傾向に変わりつつあります。

特に女性や若者を中心に、補修やリメイクを施しながら、毎年使用するごとに変化する素材の色合いや質感を楽しみ、より愛着を持って1つのモノを使用することがトレンドになってきています。

しかし、暑い夏の間クローゼットにしまい込んでいたお気に入りの冬物ブーツや昨年の秋冬モノの洋服などをいざ取りだしてみると、湿気によりカビができていたり、日焼けにより変色をしていたり、虫食いによる穴が見つかったりという経験がある人も多いのではないでしょうか。

今回は、大切にしていた昨年のブーツやバッグ・洋服を今年の秋冬に活用させるための裏ワザとして、長谷川ホールディングス株式会社(本社・東京都豊島区、社長・長谷川芳博)傘下の長谷川興産株式会社(本社・東京都豊島区、社長・肥後宏治)が展開する2つの事業から、シューズ・バッグのトータルエステ店「靴専科」がブーツやバッグなどの革製品の復活方法を、洋服のお直し&リメイクの専門店「お直し職人」がニットなどの洋服の蘇らせ方をお教えいたします。

ブーツの修理、洋服修理の様子

【ブーツ・バッグなど革製品を復活させる裏ワザ】

ブーツ・バッグのトラブル

ブーツの修理、洋服修理の様子

夏場クローゼットに放置されていたブーツやバッグなどの革製品には様々なトラブルがつきまといます。例えばバッグに関してはトラブルの30%は使っていない間に起こるとも言われており、高温多湿な日本の気候ならではのダメージもあります。

特に長期の保管後に久し振りに使おうと思って気付いたトラブルには、「湿気によるカビ」や「型崩れ」との声が多く挙げられます。

夏前にトラブル対策をしていたにも関わらず、このようなトラブルが起きてしまった場合でも、下に挙げる裏ワザを施すことで、新品同様にこの秋冬も使用できるキレイな状態に変身させることができます。

【ブーツ復活のコツ】

▼湿気によるカビ

(1)カビの除去:不要な布やブラシを使って表面のカビを取り除きます。その際、カビの胞子が空気中に漂いますので作業は必ず屋外で行ってください。また、カビの胞子を吸わないようにマスクをつけると安心です。

(2)除菌:靴用の除菌スプレーを布に吹き付け、表面を軽くふきます(ブーツに直接スプレーをしないようにしましょう)。その時、目立たないところで、色落ちなどしないか確認してから行うと良いでしょう。靴の中にもスプレーをし、カビのニオイを取るために1週間ほど乾燥させます。

(3)艶出し:完全乾燥後、乳化性靴クリームを使用して革にうるおいを与え、艶出しを行います。

<さらにワンポイント>

一度カビが生えたブーツは完全にカビを除去するのは不可能です。あくまでも目に見えるカビを目立たなくする程度です。より本格的にカビの除去をされる場合は、「靴専科」のクリーニングがオススメです。靴専科のクリーニングで使用しているオゾン水は強力な殺菌力を持っており、カビ菌にも効果を発揮します。

▼日焼けによる変色

・本革(スムース革)の場合:市販の靴クリームを、柔らかい布で日焼けした部分に塗布し、ブラシやコットンで仕上げます。合う色がなければ、複数のクリームをラップの中で混ぜて色を合わせることもできます。

・スエード等の起毛素材:市販の起毛用カラースプレー等で補色し、ブラッシングして整えます。ただし汚れや皮脂がしっかり落ちていないと色がキレイに入らないので、一度クリーニングをするのがオススメです。

【バッグ復活のコツ】

▼型崩れ

着なくなったTシャツに新聞を何枚か丸め、クッション状に詰めたものを均等な厚みとなるように入れておきます。新聞ではなく、内部とほぼ同寸の読み終わった雑誌でもOKです。これで蛇腹の部分に常に適度なテンションが掛かり、これにより形状の復活を期待できるだけでなく、革鞄最大の敵「カビ」も防止することができます。

またその際、角の部分は紙を固くしてしっかりと、面の部分はふっくらと詰めてふんわりさせるイメージで入れていくのがコツです。

<さらにワンポイント>

日頃、型崩れに関しては、中身を全て取り出して休めることが大事です。一度型崩れを起こした物を直すのは困難なので、それ以上悪くしないように重いものを長く持ち歩かないことが大切です。

▼日焼けによる変色

色つきのクリームを使うと洋服についてしまうため、日焼け・退色・変色は、一度なってしまうとご自分ではなかなか直せません。そこで「靴専科」では、バッグや靴などの革・合皮製品であっても、クリーニング後に補色をすることによって、色を蘇らせるサービスなどがあります(補色できない素材もございます)。

【ニットなど洋服を蘇らせる裏ワザ】

-ニットなど洋服のトラブル

ニットなど洋服を蘇らせる裏ワザ

1年前に長く使おうと思って買ったお気に入りの洋服も、クローゼットの奥から取り出してみたら着られない状態になっていたという経験をお持ちの方も多いかと思います。

ウールやカシミヤ、シルクなどの素材はたんぱく質が主成分ですので虫食いに合いやすく、毎年多くのトラブル事例が発生しています。

保管時にビニールやカバーをしたまましまい込んでいたら、繊維の呼吸を妨げてしまい、繊維をダメにしてしまったり、気付かないうちに衿や袖がほつれていたりという失敗談もよく聞かれます。

毎年多数聞かれるこのようなトラブルで洋服をあきらめてしまった人も、適切な対処を行うことで購入時の輝きを取り戻し、今秋冬も復活させることができます。

【ニット復活のコツ】

▼衿のパイピング(布端がほつれないようにくるみ、始末すること)のほつれ直し

網目を一針ずつすくいながら返し縫いをしていきます。その際、ほつれた縫い目より3~5目重ねて縫い始めるのがコツです。

ニットの衿のパイピングは機械縫いされている事がほとんどで、ほどけた糸を引っ張るとドンドンほつれてしまうので注意してください。

ほつれている全ての目をすくい終わったら、また3~5目重ねて縫い止めて裏側に糸を引っ張り出し、裏側に玉とめを作り、数回浅く縫い目が出ないようにすくって終了です。

▼虫食いによる穴

虫食いによる穴は、状態にもよりますが補修が可能です。ニットの表側から、開いてしまった穴の端より1~2目ぐらい内側の元気な網目に糸を数回通し、縫い始めを固定します。この時、穴の一番端から縫うとほつれやすくなるため、1~2目ぐらい内側から縫い始めるのがコツです。

次に穴の反対側の端より、こちらも1~2目ぐらい内側の元気な網目を1目すくい通します。穴をかがっていくように、これを交互に繰り返します。穴がふさがったら、針を裏側に出して一番最後の網目に細かくくるくると数回糸を通し、玉結びをした後、さらに数回くるくると糸を通して終了です。

<さらにワンポイント>

※かがった穴が目立つ場合は、アップリケを付けてかわいく復活させることもできます。また穴が酷い場合は、「お直し職人」など洋服のお直し&リメイクの専門店もありますので、ご相談ください。

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