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プロが教える:バッグ、ジャケットをキレイに保管する職人の裏ワザ!

陽も段々と暖かくなり、冬物に代わり春物を準備する季節となりました。そこで準備しないといけないのがクローゼットや押入れにしまってしまうバッグやブーツ、ジャケットなど冬物の保管方法。

来シーズンに使用するまで半年以上しまったままになるので、湿気によるカビや日焼けによる変色、虫食いによる穴など大切な靴や洋服を傷つけないためにもそれぞれの素材にあった保管の仕方に注意を払う必要があります。

今回は大切なバッグやブーツ、洋服などを綺麗なまま保管する コツとして、修理・クリーニングやお直しのプロがご家庭でもできる裏技をお教えいたします。

綺麗に保管するための裏ワザTOPICS

【バッグ】

着なくなった T シャツと古新聞を丸めクッション状に詰めて入れてあげることで、バッグに適度なテンションが掛かり保管時特有の変形を防ぐことができる。

【ブーツ】

雨に濡れてしまった場合はタオルで拭いてドライヤー! その際「冷風」を使用することでブーツにダメージを与えずに乾燥できる。

【コート・ジャケット】

コート保管の際の「防虫剤」は、主成分が空気より重いため、高いところに吊るして使用することで効果を広く行き渡らせることができる。

これらそれぞれの素材にあった適切な保管を意識することで、次回使うときにも綺麗な状態のまま長持ちさせることができます。しかしすでに洋服やバッグ、ブーツなどが傷ついたり汚れたりしてしまっているようであれば、ダメージは保管中も進行するためそのまま放置するのではなく、プロの修理・クリーニングをしてからの保管がオススメです。

靴専科では、靴やバッグ・ジャケットの修理、クリーニングサービスを行なっていますので、汚れたジャケットやニオイのついたブーツを蘇らすことができます。

また、洋服のお直し&リメイクの専門店「お直し職人」ではほつれや破れのあるニットやアウターなど様々な洋服を修理しており、ダメージを来シーズンま で持ち越さず綺麗な状態で保管することができます。

【バッグ】

▼型崩れ

着なくなったT シャツに古新聞を何枚か丸めクッション状に詰めたものを、均等な厚みとなるように入れておきます。またT シャツ&古新聞以外にも内部とほぼ同寸の読み終わった雑誌を詰めてもOK です。これによって蛇腹の部分に常に適度なテンションが掛かり、バッグの妙な変形を十分に防ぐことができます(その他バッグの変形を防ぐには、ハンガーにかけて保管することもオススメです)。

これらは形状維持を期待できるだけでなく、革鞄最大の敵である「カビ」も防止することができます。靴も同じですが、「使わない時のひと手間」が、寿命を大きく伸ばします。

※ポイント※
「バッグは中身を取り出して休ませる」
型崩れに関しては、中身を全て取り出して休ませる事が大事です。一度型崩れを起こした物を直すのは困難なのでそれ以上悪くしない様に重い物を長く持ち歩かない事が大切です。

▼日焼けによる変色

保管の際はビニール袋以外の通気性の良い袋に入れて、長期使わない場合は時々陰干ししてください。使用する袋には、買ったときについている布袋など、通気できるものがオススメです

箱に入れてしまうと、その中で換気が出来ないので、 定期的に陰干しするなど、ケアが必要になります。ただし、型崩れが気になる方は箱に入れたほうが確実なので、たまに箱から出して陰干ししてあげた方が良いです。

いずれにしても、しまいっぱなしは革にもダメージか掛かりますので、たまにクリームで栄養を与えてあげることでひび割れなども防げます。

関連サービス
バッグクリーニング

【ブーツ】

▼カビ

雨に降られてしまった場合は、帰宅したらすぐにタオルで拭いてドライヤーで乾かしてください。放っておくとしみやカビ、においの原因になってしまいます。しかし、ドライヤーをあてる場合は革が焼けてしまうおそれがありますので、近づけすぎに注意してください。不安な人は冷風乾燥がオススメです。乾いたらキーパーを入れれば型崩れ防止にもなります。

▼ニオイ

古着やいらなくなった布にアルコール除菌をスプレーして、靴の中に残った汚れをふき取ります。汚れがつきやすい、つま先やかかと部分は他の部分よりも念入りに。つま先先端は指が届きにくいので、柄をカーブさせた古歯ブラシ先端に布を巻いたものに除菌スプレーを吹きかければ、つま先奥までキレイにできます。

関連サービス
ブーツクリーニング

【コート・ジャケット】

▼虫食い

ウールやカシミヤ、シルクはたんぱく質が主成分で虫食いにあいやすいため、必ず防虫剤を入れてください。高級なものほど繊維が細く、虫食いの被害にあいやすいです。また食べこぼしが付着したまま保管すると、ポリエステルなどの合成繊維のコートも虫食いにあってしまうので必ずクリーニングに出して汚れを除去してからの保管がオススメです。

※ポイント※
「防虫剤は1種類」
防虫剤は混ぜて使うと防虫剤が溶けて衣類に付着するので注意が必要です。また防虫剤の成分は空気より重いため、高いところに吊るして使用することで効果が広く行き渡ります。

▼シワ・シミ・カビ

長期保管するときや食べこぼしのある場合はクリーニングに出してあげる必要があります。

※ポイント※
「クリーニングのカバーは外してしまう」
通気性のないビニールカバーをかけたまま収納すると、カビやシミの原因になることがあります。カバーは外し、よく乾燥させて保管してください。カバーには不織布など通気性の良いものを利用すると良いです。

▼ファー・中綿のボリューム低下

襟にファーがついたコートはゆったりとしたスペースに保管してください。狭いところに詰め込むと毛並が倒れたりボリューム感がなくなったりするので注意が必要です。

なお取り外しができる場合は、コートから外して引き出しにゆったりと保管するのがベストです。またファーは虫食いやカビに注意が必要ですので、防虫剤や除湿剤を忘れずに使用してください。

※ワンポイント※
「除湿剤の置き場所に注意」
市販の除湿剤(押入れに入れるようなもの)に溜まった水が、毛皮や革製品に付着すると硬化や縮みを招くことがありますので、毛皮や皮革の近くには置かないように注意してください。

関連サービス
皮革衣類クリーニング

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