仕事の延長線上にある資格。取得すると仕事の幅は拡がり、独立開業というキャリア・チェンジも視界に入ってくる。難易度は高い。しかし私にとって大きな意味を持つ資格を、ぜひ勝ち取りたい。
日中は勤務先の仕事に集中する。デスクワークもこなせば、外出先でタフな交渉の場に臨むこともある。夜、業務が終われば自分の時間だ。自宅で机に向かう日もあれば、図書館で勉強する日もある。毎日、深夜まで論理の森を旅した。
試験は、終わった。これまで何度も煮え湯を飲まされてきたが、今回はぶ厚い壁を乗り越えられたと思う。
ひと息ついたとき、自分の足元を見た。靴に傷みが現れていた。
こまめに手入れをしてきたつもりだが、昼夜を問わず慌しい日々が滲み出ていた。ビジネスマンにとって、足元は大切だ。傷んだ靴を履いていては、値打ちが下がる。
今のタイミングはひとつの区切り。私は靴の買い替えを検討し始めた。