大事な靴やスニーカー、特に白スニーカーに汚れが付いてしまうのは、できるだけ防ぎたい。でも、定期的なお手入れは面倒……。そんな方にオススメなのが、靴専科の防汚コーティング。市販の防汚・防水スプレーよりも高い効果がありますので、サービスの特徴・手順をご紹介いたします。
目次
質感・光沢感をキープする防汚コーティング
今回防汚コーティングを施すのは、Cole Haan(コール ハーン)のグランドプロ トップスピン スニーカー。白いスムース革のアッパーに青いスエードがポイントの人気モデルです。様々なシーンで活躍する白系のスニーカーですが、汚れが付くと目立ってしまいます。
レザー(革)であれば靴クリーニングと補色の組み合わせで対応可能ですが、補色をすると質感・光沢感などに影響が出る場合があります。この問題に対して防汚コーティングは非常に有効ですので、靴クリーニングと組み合わせて行っていきます。
※防汚コーティングは、皮革製品のみに施工可能なメニューです。
様々な特性がある防汚コーティングの特徴
靴専科の防汚コーティングは、フッ素樹脂を主成分としたコーティング剤を使用しています。フッ素樹脂は「蛍石(ほたるいし/けいせき)」という天然石を加工することで作られており、様々な特性を持っています。
フッ素樹脂の特性
●耐熱性
●難燃性
●非粘着性
●低摩擦性
●耐薬品性
●電気特性
●撥水・撥油性
●純粋性(化学薬品の純度をそのまま保持)
●対候性(太陽光や風雨に耐えられる性質)
フッ素樹脂は日用品から医療分野に至るまで様々な用途に使用されており、身近な商品としては滑りが良く、焦げにくいテフロン加工のフライパンに使われています。防汚コーティングは上記の特性を皮革製品に与えることができますが、以前はコーティング剤が定着しにくい問題がありました。しかし、研究を重ねて課題を改善することに成功。コーティング剤の効果を長期間キープできるようになりました。
撥水加工と何が違うのか?
防汚コーティングと似たメニューとして、靴専科には撥水加工があります。雨や水を弾く撥水性だけなら、施工直後の撥水加工の方が優秀です。ただ、防汚コーティングは「汚れにくい」「持続性に優れている」「キズが付きにくい」の3点を軸に開発されているため、総合的に美しい状態を保つ能力は防汚コーティングに軍配が上がります。
実験で証明された高い防汚効果
靴の表面に付着した汚れの量を調べた実験において、防汚コーティングは高い防汚効果を証明しています。実験の前提として、1ヶ月に使用する靴の頻度を10日、1日の歩数で生じる摩擦が60回、つまり1ヶ月600回の摩擦が発生すると想定。検査機関に協力してもらい、この条件で靴の表面に付着した汚れを1ヶ月ごとに測定しました。
結果としては、施工なしと比べて防水スプレー(1)、防水・防汚スプレー(2)は横並びで大きな効果が出ていません。一方、当社のコーティング剤(3)は付着した汚れが少なく、大きな効果が出ていることが分かります。また、この実験だけでなく、実際の歩行テストにおいても効果の高さが証明されています。
靴クリーニング+防汚コーティングの手順
①ブラシ、洗浄剤で靴クリーニング
まずは靴クリーニングで汚れや油分を落としていきます。アッパー、ソールをそれぞれ異なるブラシ、洗浄剤を使用して丁寧にクリーニング。洗浄後、タオルで水分を拭き取ります。
②オゾン乾燥機で乾燥
拭き取り後、除菌消臭効果のあるオゾンを充満させた乾燥機の中に入れて、素材を傷めないよう低温でゆっくり乾燥させます。
③バインダーを塗布
防汚コーティングの準備として、アッパーの青いスエード部分、ソールのコーティングを行わない部分にマスキングテープを貼って保護。バインダー(下処理剤)を筆で薄く塗布し、自然乾燥させます。バインダーを塗ることでコーティング剤の定着力を高め、効果が安定します。
④防汚コーティング剤を塗布
防汚コーティング剤をスプレーガンで吹き付けます。薄く、均一に吹き付けることがポイント。厚く塗ってしまうと革にシミができるので、繊細な技術が求められる工程です。吹き付け後、完全に乾燥させます。
⑤クリーム仕上げ
乾燥後、仕上げにクリームで磨いて終了です。
⑥完成
靴クリーニング、クリームにより、見た目が美しくキレイに仕上がりました。防汚コーティング剤による素材や表面への影響はありません。お気に入りの靴の見た目はそのままに、防汚効果を追加することが可能なため、購入してすぐにコーティングを行う、もしくは靴クリーニングと同時にご依頼いただくのがオススメです。
時間が経っても防汚効果をキープ
上記は施工から約1ヶ月経過した状態ですが、施工時と比べて大きな変化はなく、白スニーカーの革に起こりやすい黒い擦れ、汚れも出ていません。アッパーは靴クリーニング、仕上げ後の美しい状況がそのまま維持されています。表面の汚れ、ホコリが気になった場合はブラッシング、固く絞ったタオルで優しく拭き取る程度にケアしましょう。シューケア用品として販売されている汚れ落とし等は、使用しない方が良いです。
一方、靴底や側面は歩行時のダメージで黒い擦れ、汚れが発生しています。気になる場合は、固く絞ったタオルなどで優しく拭き取る程度に留めてください。強く擦ると、せっかくのコーティングに影響が出る可能性がありますので、注意しましょう。
靴・バッグの汚れ対策には防汚コーティングがオススメ!
白系のスニーカーは人気がありますが、白さをキープするのは大変ですし、いったん汚れが目立つと気になって履く回数が減ってしまう方もいらっしゃいます。防汚コーティングなら汚れが付きにくくなりますので、白スニーカーだけでなくレザーシューズ全般にオススメです。「お手入れをできるだけしたくないけど、新品の美しさをキープしたい」「市販の防汚スプレーを使ったけど、効果がイマイチ……」と考えている方にもぴったりです。
また、防汚コーティングはバッグにも対応していますので、汚れを付けたくないお気に入りのバッグもご依頼いただけます。一つひとつの工程を終えるごとに、靴やバッグがキレイになっていく。それが私たちのモチベーションアップにも繋がっています。靴・バッグをお客様に末永くご愛用いただくお手伝いをさせていただきますので、ぜひご相談ください。
※防汚コーティングは、一部店舗は対応していません。※全ての汚れを防ぐものではありせん。※デザインや工程の都合上、作業が行えない商品があります。※価格は靴、バッグともにサイズによって異なります。※新品への施工、靴クリーニングとの同時施工によっても価格は異なります。
【協力店舗】
靴専科 西田辺駅前店
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