底鋲を付けて型崩れを防ぐ! Felisi(フェリージ)のバッグ修理

底鋲の取り付け

あなたは普段、どんなバッグを使っていますか? 各ブランドからハンドバッグやトートバッグ、リュックサックなど、様々なタイプのバッグが販売されていますよね。私が最近、伊勢丹新宿店メンズ館で買って使っているのが、Felisi(フェリージ)のビジネスバッグです。

商売柄、革製品を好んで使用していますが、このFelisi(フェリージ)のバッグのシンプルで上品な仕上がりは、目を見張るものがありました。ナイロンは使われておらず、オールレザー! すべて革! 柔らかいのに張りがあって、色味も私好み。完全にやられましたね。

Felisi(フェリージ)のビジネスバッグ

定期的に保湿クリームなどでお手入れしているのですが、一目惚れしたこのバッグのキレイな状態を少しでも長くキープするために買ってすぐ行ったのが、底鋲(そこびょう)の取り付けです。

バッグの底に付いている金具のことを底鋲と呼びますが、底をキズや汚れから守るだけでなく、バッグの安定感を向上させて、型崩れを防ぐ役割もあるのです。底鋲が付いていないタイプのバッグにも取り付けることができますので、サービスの詳細をご紹介いたします。

底鋲の取り付けサービスの詳細

取り付け箇所

底鋲の取り付け箇所

バッグに底鋲を取り付ける場合、底の四隅に付けるか四隅+中心の5箇所にするかを、お客様と相談して決めます。今回は横に長いバッグですので、5箇所に付けます。
※バッグのバランスや構造によって、6箇所以上の場合や3箇所以下の場合もあります。

このバッグには底板と横マチがあり、バッグの隅だと横マチ側になってしまうので、底板に取り付けることで、元のデザインを損なわないようにしました。

靴専科で取り扱っている底鋲

靴専科で取り扱っている底鋲
  • 半丸底鋲(今回はこちらを使用しています)
  • 円柱底鋲(カッチリしたバッグなどに使用)
  • プラスチック底鋲(主にスポーツバッグなどに使用)

底鋲を選ぶ際のポイント

底鋲には複数の種類があるので、バッグに取り付けて違和感が無いものを選択します。今回のバッグの場合、高さがある円柱底鋲では目立ち過ぎてしまうので、底鋲が違和感なく付いているように見える半丸底鋲を選びました。

また、ルイ・ヴィトンなどのボストンタイプのバッグは、逆にポイントとして取り付けるのもアリなので、あえて大きめの底鋲を付けることもあります。

底鋲の取り付け

底鋲の取り付け

バッグの内側に金具が見える貫通での取り付けを行います。まず、ポンチという工具を使ってバッグの底に穴を開けて、底鋲を金槌で取り付けます。バッグの内側にカシメ(金具)の頭が見えるので、丸い革を台座に使ってかしめます。黒い革を使うことで、貫通作業でも仕上がりはキレイです。

また、バッグによっては内側にかしめた部分が見えないように、非貫通で行うことも可能です。例えば、内袋が付いていて構造が落とし式のバッグ(内袋を引っ張り上げられるタイプ)は、内側の見た目を変えずに仕上げることができます。

バッグの修理・カスタムは靴専科にお任せ!

売られているバッグをそのまま使うのも良いですが、ちょっとした修理やカスタムをすることで、バッグの良さをさらに引き出し、自分にとっての付加価値を付けることができます。

靴専科は底鋲の取り付けだけでなく、バッグの様々な修理・加工・カスタム・リメイクを承っていますので、気になる方はぜひお近くの店舗へご相談ください。

バッグ修理は靴専科にお任せ!

バッグ修理は、豊富なサービス実績と高い技術力を持つ靴専科にお任せください。革製バッグ、スエードバッグ、布製バッグ、小物クリーニングを中心に各種バッグを取り扱っています。持ち手の交換、根革修理、内袋の交換、パイピングの修理、ファスナー交換、金具交換など、様々な修理を承ります。

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