上品な風合いと滑らかな質感を楽しめるスエード素材の靴は、カジュアルな装いはもちろん、きちんと感のあるビジネスカジュアルにも合わせやすくて便利ですよね。クラシカルなタイプやモダンなデザインなど、様々な種類から選べて、温かみのある柔らかいコーディネートに仕上がります。
ただ、スエード素材を使った靴は表面が起毛している分、汚れやホコリが付きやすくなるというデメリットもあります。また、久し振りに履こうと思ったらシミやカビが付いていたり、色落ちしている場合もあります。
そこで、スエード素材の靴を靴専科の靴職人がどのようにクリーニングしているのかをご紹介いたします。ご自宅でお手入れする際は、スエード素材が硬くなってしまう場合もありますので、下記記事をご参照ください。
スエード素材の靴をクリーニングする手順
①靴紐を外す
靴紐を通す穴(ホール)部分は汚れが溜まりやすいので、靴紐を外しておきます。
②ホコリなどを取り除く
靴の外側と内側にエアーダスターを使い、ゴミを搔き出します。靴の中にホコリなどが付着していることが意外に多く、残ったままだとカビが発生する場合もあるので、取り除きます。
③オゾン水で洗浄する
靴の外側と内側、外した靴紐を素材に合った洗剤と靴専科オリジナルのオゾン水で洗浄します。オゾン水を使うことで、ニオイの原因になる菌やカビ菌を分解することができます。素材を傷めないように専用の洗剤を使用し、色落ちしやすい靴の場合は洗い方を変えています。靴のつま先の内側にエアーダスターで飛ばしきれなかったホコリや汚れなどが残っている場合もあるので、念入りに洗い上げていきます。
④オゾン乾燥機で乾かす
洗浄が終わったら、洗剤が残らないようにオゾン水で濡らして固く絞ったタオルなどで拭きます。このときに洗剤が残ってしまうと、輪染みになったりカビの栄養分になってしまうので、念入りに拭き上げます。その後、急に熱を加えて乾かすと、スエード素材が硬くなってしまうため、自然乾燥させます。ある程度乾いたら、除菌・消臭効果のある靴専科独自のオゾン乾燥機に入れてしっかり乾かしていきます。
⑤クリーニング完了
乾燥後、ブラッシングで毛並みを整えて完了となります。スエード素材の風合いが甦り、美しい状態に仕上がりました。
スエード素材の上質さを保ったままクリーニングするのは、なかなか難しいですが、経験を積んだ靴専科の靴職人に任せていただければ、靴の状態に合わせた最適な状態に仕上げます。靴箱から出した際に汚れやシミ・色落ちが気になったときや、梅雨・秋雨シーズンにカビが生えてしまった場合は、お近くの靴専科にぜひご依頼ください。店舗によっては、配送サービスも承っています。
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