擦り減って硬くなったソールで歩くのは危険
雨が降ると地面が滑りやすくなり、転んだり滑りそうになってヒヤッとしたことがある方は多いのではないでしょうか。ただ、雨だけではなく靴底に滑る原因がある場合もあります。そこで、靴底を交換するオールソールについてご紹介いたします。
今回修理する靴は、長く履いているうちにキレイだった靴底が擦り減り、革は硬くなり、かかとのゴム部分は外れて糸も切れてしまっています。このような状態の靴で濡れた地面を歩くと、硬くなった革が原因で滑りやすくなり、非常に危険です。
張り替えることで滑り止め効果が飛躍的に向上
靴底を交換する場合は、まず古いソール、かかと部分をすべて取り外します。その際、縫われている古い糸、釘、中に含まれているクッション材も丁寧に取り除きます。
その後、雨の侵入を防ぐためにミッドソールを貼って縫い合わせ、底面に糸が出ないように接着で対応。底材には滑り止め効果と履き心地に定評のある、Vibram社の登山から街歩きまでこなせる万能ソール(#1136)を今回採用しています。
新しいラバーのソールに貼り替えることで、まるで別の靴のように生まれ変わりました! 滑り止め効果が飛躍的に向上し、雨の日でも安心して歩くことができます。また、ミッドソールを縫い合わせ、底材を接着して貼り合わせることで、雨の侵入を防いでくれます。ソールは、より街歩きに合う種類など多数取り揃えていますので、交換する際にご相談ください。
簡単にできるケアでキレイな状態をキープ
雨の日にも安心して履ける靴底になりましたが、だからと言って濡れた靴をそのまま放置したり下駄箱に入れておくと、カビの原因になってしまいます。タオルで靴を叩くように水分を取ったり、新聞紙などに靴の中の水分を吸わせる、晴れた日にベランダで陰干しするなど、簡単にできるケアを行うことで、キレイな状態を長く保つことができます。
靴のメンテナンスに関するご相談やシューケア用品の販売も店頭でお受けしておりますので、お困りの際はお近くの靴専科にご来店ください。靴修理などは、一部店舗で配送サービスも承っています。
【オールソール(靴底全体)】
納期目安:3週間程度